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本の感想をメインに綴っていきます。たまに雑談。

『集中力はいらない』を読んだ。

森博嗣さんの『集中力はいらない』を読みました。

 

この本では現在言われている「集中すること」に対する森さんの意見が述べられている本です。ということはまあなんとなくわかることですが、この本にはそれ以外にも書かれています。

 

 

例えば「時間の分散」について書かれており、これはこのブログ運営をする上で心がけていこうと思ったことでもあります。時間の分散の部分を読んで、ブログの下書きをあらかじめ作っておこうと決めました。時間の分散とは少々違うかもしれませんが、書く内容をあらかじめぼんやりと定めておくことで書く内容に詰まった時にシフトできるようにしておくようにしました。

 

分散することはとても有効なことだなあと最近わかるようになりました。私自身一気に物事を済ませたいタイプでしたから、一つのことに集中するようにしてましたが、それでは疲れてしまうんですよね。のめり込んでいるならまだしも、それがルーティンワークであればどうしても長続きしません。ですからこの本を読んでからは「分散すること」を意識しています。

 

キリの悪い状態で別のことをして、結果的にすべてに対してじっくり取り組んだ、となるように意識しています。自分自身、一つに対して常に全力を注ぐ、ということが苦痛なんだなと気づきました。そういえば勉強でもそうでしたが私の場合、苦手な科目を数時間やり続けたところでうまくいった試しもありませんでした。逆に、複数の科目を短時間で切り上げ、交代でやった方がうまくいくことの方が多かったです。受験生の時に気づくことができればよかったのでしょうが、なんにせよ、一旦やっていることから離れてみることも大事だと気付きました。

 

周囲で美化されている「集中」について考えるきっかけになる一冊でした。

 

 

集中力はいらない (SB新書)