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本の感想をメインに綴っていきます。たまに雑談。

響け!ユーフォニアムを観て積み重ねって大事だなって思ったこと

最近、大学の講義の一環で響け!ユーフォニアムを観ています。一体どんな授業なんやと思われる方もいるでしょうが...

 さて、うちの大学の講義のシラバスを読むと事前に視聴をお勧めしてあるアニメが記載されているのですが、その中に「響け!ユーフォニアム」が書いてありました。実は私、青春系のアニメが苦手なのです。汗と涙の物語が苦手で、今までずっと日常系アニメを観てきました。しかし、こういう食わず嫌いはよろしくないなとこのアニメを観て思いました。

 

ストーリー的には割と王道かと思います。気が抜けてる部員たちに発破をかけて本気にさせて全国大会目指す、みたいな。その中にいろんな問題が絡んできて...みたいな。恋愛に家庭問題に友情関係に...青春を詰め込んだ作品です。

 

吹奏楽に携わっていた人はすぐにハマっちゃいそうですね。私も友人らが吹部入っていたのでよく演奏を聴いていました。私もやろうかと思いましたが、なんせ男子が一人もいなかったこととやっぱバスケも捨てがたい!ってことでバスケ部に入部したので吹奏楽部に入部することはなかったですねえ。と、まあ私自身の話は置いといて。

 

この作品の1クールの最初に先生が合奏を聴いて部員に基礎練をひたすらさせるシーンがあるんですよね。その執拗な練習に部員が文句を言うくだりはまあそう言いたくなるよねとも思いますが、結局これになるんだよなあと観てて思いました。基礎練ってすごくつまらないものなんですよね。基礎練が楽しい!って言える人は相当変わってる人だと思います。それか相当熱意のある人か。そうでもないと成果につながるとは思えない作業を延々とやり続けるなんて普通はしたくないものです。

 

ではなぜ基礎練が大事なのか。その積み重ねはどう活きるのか。

 

それは大多数の人が経験しているのではないかと思いますが、「ごく当たり前にできること/すること」のクオリティーを上げるために必要なのです。私はバスケを少ししていたのでバスケの話になりますが、私の学校の地区はなかなかの強豪校が揃っていて、彼らのプレーを間近で見ると、やはり圧倒されるんですね。体が大きいとかもありますが、何より打ったシュートがどんどん入っていく。アップを見ていてもシュートをきちんと決めていく。日頃から地道な努力を積み重ねていった賜物なんだろうなと思っていました。当然体力もありますから、高いレベルのプレーをずっとし続けられるわけです。

 

勉強も見たような側面を持ちます。例えば計算力がある人。計算力は数学や物理、化学をやっていく上で大事な要素の一つです。計算が遅い人は必然的に早い人以上に時間をかけて作業をしなくてはなりません。当たり前と言えばそうなのですが、以前私の学校の数学教師が「計算力のある奴とない奴では当然ながら問題を解くスピードも違ってくる。計算を工夫するから正確さも違ってくる。まずは計算を早くする工夫をしてみろ」と言っていましたが(私は数学がてんでダメな部類でしたが…)これもまた問題を解くクオリティーを上げてるんですよね。スピードと正確さが上がってるんですから。

 

基礎をしっかり固めることがいかに重要なことなのかをこの作品を観て改めて実感しました。今度舞台になった宇治に遊びに行こうかな...!!